2008年2月16日土曜日

RB議長 来月、追加利下げも

米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長=写真(AP)=は14日、議会上院銀行住宅都市委員会の公聴会で証言し「景気下支えと下振れリスク回避のため、必要に応じて時機を逃さずに行動する」と述べ、経済見通しがこれ以上悪化すれば、3月中旬に予定される連邦公開市場委員会(FOMC)などで追加利下げに踏み切る考えを示唆した。

 議長は信用力の低い人向け住宅ローン(サブプライムローン)問題の深刻化で金融市場の緊張が続き「住宅市場や雇用情勢は現時点の予想を超えて悪化する可能性がある」と指摘。20日公表する2008年の米実質国内総生産(GDP)成長率の見通しを下方修正したことを明らかにした。

 FRBは昨年10月時点で前年比1・8〜2・5%成長を予想していたが、1%台を中心とする水準に見直したとみられる。