2008年3月5日水曜日

日銀は政策金利据え置きへ

日銀は6、7日に開く金融政策決定会合で、政策金利を年0・5%程度のまま据え置く見通し。日銀内では、米経済の下振れ懸念が増しており、世界経済への影響は避けられないとの見方が強まっている。

 このため政策委員の間には米国の状況を引き続き慎重に見極めたいとのムードが広がっている。市場の一部には依然として利下げ観測がくすぶっているが、成長メカニズム自体は壊れていないとの判断から、直ちに政策変更に結びつく議論の展開にはならない見通し。19日に任期満了となる福井俊彦総裁にとっては最後の会合となるが、金利正常化は道半ばで新総裁に引き継ぐことになる。