2008年3月19日水曜日

不安材料満載のメガバンク株

メガバンク株への不安が根強い。米金融機関の決算発表で信用収縮懸念がいったん後退し買い戻されてはいるが、先行きの懸念材料が目白押しで反転基調がいつまで続くのか疑問だとの声が浮上している。

 特に原材料高で急速に収益環境が悪化している中小企業向け融資が劣化し、不良債権発生の増加が顕著となるのかどうかが注視されている。加えて米欧での信用収縮懸念が再燃して日本株全体が下落すれば、保有株の評価益減少が売り要因となる。日本経済との連動性が高い大手銀行株にとって、しばらくは上値の重い展開が続きそうだとの声が多い。