2007年12月23日日曜日

アドバンテッジ、東京スター銀買収

国内系最大手の買収ファンド、アドバンテッジパートナーズ(東京)は21日、第二地方銀行の東京スター銀行を総額2500億円で買収すると発表した。ファンドによる買収案件としては国内最大規模となる。早ければ来年1月にも1株36万円でTOB(株式公開買い付け)を開始し、上場廃止にした上で、3〜5年かけて企業価値の向上に取り組む。

 アドバンテッジは同日、金融庁に買収認可を申請。TOBでは筆頭株主の米買収ファンド、ローンスターが保有する68%の株式のほか、残りの株式を含めた全株取得を目指す。ダイエーの再建を手掛けた実績を持つアドバンテッジは、流通業のノウハウを同行のリテール(個人向け取引)業務に導入するなど経営を支援する。

 東京スター銀は1999年に経営破綻した東京相和銀行が前身。2001年にローンスターが買収し、05年10月に再上場した。