2007年12月21日金曜日

米証券ボーナス明暗

19日付の米紙ウォールストリート・ジャーナルは、米証券大手ベアー・スターンズのケイン最高経営責任者(CEO)が2007年のボーナスを返上する方針だと伝えた。同社は9~11月期、創業以来初の赤字に転落する見通しで、その責任を取ったものとみられる。

 同CEOのほか、シュワルツ社長、モリナロ最高執行責任者(COO)もボーナスを返上する。

 一方、通年で過去最高益を達成したゴールドマン・サックスのブランクフェインCEOは、約7000万ドル(79億円)のボーナスを手に入れる見通しで、明暗を分ける格好となった。

 米証券会社は、サブプライムローンの焦げ付き問題の影響で業績不振が続いているが、ゴールドマンの2006~07年度(06年12月~07年11月)業績は純収入が前年度比22%増の459億8700万ドル、純利益が22%増の115億9900万ドルに達し、いずれも過去最高だった。