2008年1月30日水曜日

三井住友FG サブプラ関連損失990億円

三井住友フィナンシャルグループ(FG)が29日発表した2007年4~12月期連結決算によると、最終利益は前年同期比19・3%減の3195億円となった。

米サブプライム(高金利型)住宅ローンに関連した損失を990億円計上したのに加え、金融商品の保証を専門に手掛ける金融保証会社(モノライン)の格下げの影響で100億円の引当金を計上。昨年7月に出資したクレジットカード大手のオーエムシー(OMC)カードの株価下落で約500億円の減損処理を実施したことなどが響いた。

サブプライム関連損失では、9月中間連結決算で320億円計上していたが、サブプライム関連商品の価格下落が止まらず、10~12月期に、670億円の関連損失を追加計上した。その結果、サブプライム関連の資産の残高は約150億円まで圧縮され、これについては現時点で含み損は発生していない。

また、一部モノラインの格付けが引き下げられたことに伴い、モノラインの保証を受けている債権200億円に対して100億円の引当金を計上した。このほか、モノラインの保証付き投融資などが約500億円あるが、サブプライム関連の証券化商品などは含まれておらず、損失は発生しない見込みという。

一方、本業のもうけを示す実質業務純益(傘下の三井住友銀行単体)は13・4%増の5665億円と堅調だった。