2008年1月31日木曜日

大和証券グループ11.3%減益、手数料減少

大和証券グループ本社の2007年4〜12月期連結最終利益は、株式市場の低迷で株券などの引き受け・売り出し手数料が減少したのが響き、前年同期比11・3%減少の593億となった。本業のもうけを示す営業利益は、法人向け業務を行う子会社の大和証券SMBCの業績不振が響き、同25・6%減の994億円だった。

 サブプライムローン問題に端を発した市場の混乱で企業が株式市場での資金調達を控えたため、公募増資やIPO(株式公開)が減少。引き受け・売り出し手数料収入が同71・2%減の105億円と大きく落ち込んだ。M&A(企業の合併・買収)も低調で、関連手数料収入は同20・3%減の84億円と減少した。株式の売買委託手数料収入も振るわなかった。

 一方、投資信託販売は堅調に推移、関連手数料収入が同43・4%増の1074億円と9カ月ベースで過去最高となった