2007年11月21日水曜日

損保大手6社、サブプライム関連損失

大手損害保険6社は2007年9月中間決算で、米国のサブプライムローン(信用力の低い借り手向け住宅融資)関連の投資残高と損失を発表した。あいおい損害保険の関連投資が1000億円を超えたほかは、ミレアホールディングスはじめ各社の業績に与える影響は限定的だった。

 損害保険ジャパンは、サブプライム関連の資産運用残高はゼロだが、サブプライムを裏づけとしたCDO(債務担保証券)の元本償還保証業務で、引き受け残高が2400億円あるという。上期までに、この保険金の支払いはゼロだったが、下期以降、保険事故の支払いリスクを300億円と見込んでいる。

 ミレアホールディングスは、9月末のサブプライム関連のエクスポージャーが269億円と発表した。このうちRMBSが12億円、ヘッジファンドが15億円、CDOが80億円で、支払い保障保険が162億円。9月末で14億円の評価損を計上したが、下期以降にさらに損失が膨らむことは織り込んでいない。

 三井住友海上火災保険の9月末のエクスポージャーは、金融保証で11億円のほか、ヘッジファンドへの投資で3000万円。9月末で関連損失はでていない。

 日本興亜損害保険は、サブプライム関連投資は、CDO1件で残高が10億円。ニッセイ同和損害保険は、サブプライム関連の投資はゼロだとした。