2007年11月27日火曜日

生保の不払い、決算を直撃

日本生命保険など生命保険主要9社の2007年度上期(4~9月)業績が26日出そろった。各社とも保険金不払い問題の社内調査などに注力したことから、新契約年換算保険料が9社合算で前年同期比16.8%減の4109億円と大幅に落ち込んだ。一般企業の売上高に相当する保険料等収入も2.8%減の8兆4839億円となり、不払い問題が経営を直撃した格好となった。

 新規に獲得した保障額を示す新契約高では、日本生命が49.5%減と大幅に落ち込んだのを筆頭に8社で減収となった。不払いの社内調査に経営資源が割かれ、営業職員の新契約獲得活動に影響が出たほか、営業職員の評価体系も従来の新契約獲得から契約後のフォロー重視に切り替えたことが響いた。

 保険本業のもうけを示す基礎利益も4.2%減の1兆1313億円となった。企業業績の好調で保有株式の配当収入が伸びたものの、不払い問題による新契約業績の低迷などが足を引っ張った。