2007年11月16日金曜日

りそなHD、最終益73.9%減の1202億円

りそなホールディングス(HD)が16日発表した平成19年9月中間連結決算によると、最終利益は前年同期比73.9%減の1202億円だった。前年同期は繰り延べ税金資産の計上制限が緩和されて大幅増益につながったが、今中間期はこうした特殊要因が抜け落ちたことなどから、減益幅が拡大した。

 本業のもうけを示す実質業務純益(傘下銀行を合算)は8.1%減の1650億円。投資信託の販売や不動産業務、企業年金の受託など本業は順調に推移した。しかし、国内株の下落で発生した保有投資信託の含み損一掃のために計上した150億円の損失が、収益を押し下げた。

 経常利益も38.5%減の1275億円にとどまった。投信の含み損の処理損失200億円のほか、社員への業績連動型報酬の計上方法変更に伴う経費105億円の増加などが響いた。

 米国の低所得者向け高金利型住宅ローン(サブプライムローン)問題の影響では、サブプライムローンに関連した資産担保証券などへの直接の投資がなく、難を逃れた。