2007年11月16日金曜日

イーバンク銀、大幅赤字

新規参入銀行のイーバンク銀行とジャパンネット銀行が15日、2007年9月中間決算を発表した。イーバンクは米国のサブプライム(高金利型)住宅ローン問題の影響で大幅赤字を余儀なくされたが、運用が好調だったジャパンネットは黒字転換を果たした。

 イーバンクの連結最終損益は52億円の赤字(前年同期は6億円の赤字)で、サブプライムローン関連の投資商品の損失が18億円に膨らんだ。また、ビザと提携して7月からサービスを始めたデビットカードの発行コストも収益を圧迫した。

 同社が保有するサブプライムローン関連の金融商品について、松尾泰一社長は「今後も必要に応じて減損を行う」方針を明らかにした。

 ジャパンネットは単体で最終損益が5億円の黒字(前年同期は5億円の赤字)だった。手数料収入が好調なうえ、サブプライムローン関連の投資がなく、運用環境の悪化の影響が少なかった。