2007年11月16日金曜日

投信純資産が過去最高、世界全体で24兆ドル突破!

世界の投資信託の純資産総額が6月末に24兆ドルの大台を突破し、過去最高を記録したことが15日、分かった。今年前半にかけ経済拡大が続く中で、先進国を中心に有利な投資を求める動きが活発化し、投信への資金流入が増えたとみられている。

 世界各国の投資信託協会が加盟する国際投資信託協会がまとめた6月末の純資産残高は、3月末に比べ6・7%増加し、24兆3200億ドル(約2700兆円)となった。4~6月の資金流入額も、1~3月の4170億ドル(約46兆2800億円)から4340億ドル(約48兆1700億円)に増加した。

 外国株式や債券などへの分散投資が容易に行える投資信託は、特定の株式に投資するよりもリスクが少ないことが特徴で国内でも投信への資金流入が続いている。

 大和ファンドコンサルティングの広瀬明徳ファンド調査部長は、世界的に投信が人気を集めている理由について「世界経済の拡大が続くなかで先進国の国民所得が増加。資産運用の意識が高まり、投信に流入する資金が増えているのではないか」と分析。長期投資を行う方法として今後も人気が続くとの見方を示した。