2007年11月21日水曜日

あおぞら銀と住友信託が包括的業務提携

住友信託銀行とあおぞら銀行は20日、包括的業務提携で基本合意したと発表した。提携は、1)不動産関連事業、2)信託・財産管理、3)資産運用の3分野が柱となる。

 両グループの代表で構成する「提携推進会議」を設置し、2008年3月末をめどに具体的な提携内容を詰める。両行は経営統合の可能性は否定している。 

 包括提携により、住友信託銀は得意とする不動産関連業務や信託業務の機能を、あおぞら銀の顧客に対して提供する。提携する不動産関連業務のうち、あおぞら銀が子会社のあおぞら債権回収を通じて展開している事業再生業務は専門性も高いため、住友信託銀の顧客に提供。個人や小規模事業者向けの不動産担保ローンの大手に成長している住友信託銀傘下のファーストクレジットは、あおぞら銀の顧客向けにサービスを新たに展開する。そのほか、住友信託銀は不動産仲介や不動産投資業務でも、あおぞら銀向けのサービスを提供する。 

 信託・財産管理業務では、あおぞら銀が住友信託銀の代理店となり、法人顧客向けに住友信託銀の証券代行や年金信託業務を仲介。資産運用関連では、互いの運用会社の商品やサービスを地域金融機関などに仲介する。 

 両行は、今回の提携は排他的なものではないと位置づけたが、今後も他の分野での提携を検討するとしている。